男の僕ですが、国際ロマンス詐欺に引っかかりました。インターネットで知り合った男性でしたが、2週間ほど毎日何十回もLINEのやり取りを行い、彼の事を心から信用している男性でした。
そんな彼が詐欺師だったとは思いもよらず、最終的に彼に騙されていたことに気づかされました。
この記事ではそんな僕の詐欺被害の体験談をお伝えしていきたいと思います。
国際ロマンス詐欺とは

国際ロマンス詐欺とは、インターネットの交流サイトやSNS などで知り合った海外の相手を言葉巧みに近づき、関係を深めていき恋人や結婚相手になったかの様に振る舞い金銭の要求をし国際送金レベルの振り込み詐欺の事です。
ニュースなどで知った時はビックリしましたが、こんな事に騙される人がいるのかと半信半疑でした。
また、僕は結婚していて他の女性には興味がないので国際ロマンス詐欺なんて自分には無関係な事だと思いあまり気にしていませんでした。
突然のテキストメール
僕はHello Talk(ハロートーク)というアプリを使用し普段から外国の友人とテキストメールのやり取りを行い楽しく英語学習に励んでおります。
その中で突然送られてきた外国人からのテキストメール
ハロートークでは友達申請をしなくても、気に入ったユーザーに突然テキストメールを送ることが出来ます。
その為以前から僕も突然送られてくるテキストメールには慣れており、ハロートークでは普通の事で何の違和感もありませんでした。

その男性はアカウントにとてもかわいらしい赤ちゃんの画像を使っておりとても好感が持てました。
このままたわいもない話をしてお互いの共通の話などをしました。
彼は軍人ミリタリー

アメリカ人の父親と日本人の母親の両親の間に産まれハーフだという。日本で産まれ、3歳の時にアメリカに引っ越したそうです。
彼はアメリカ、オハイオ州に住んでいたが現在はアフガニスタンにいるとの事。
そして彼は現在
I am a commander in the US Army
危険なアフガニスタンで任務に就く軍人である。
僕は映画鑑賞が好きでプライベートライアンやホースソルジャーなどの戦場の映画ももちろん観たことがある。
ホースソルジャーについてはアフガン戦線の状況を伝ている映画という事もあり、僕はアフガニスタンで軍人を務めている彼にとても興味を持ち、そして惹かれていきました。

LINEへの移行
しばらく彼とハロートークでテキストメールを交換しているうちに彼はLINEをしているか?

と言ってきた。
いつもなら僕は、ここ(ハロートーク)は言語を教えあうアプリであって、テキストの添削など語学学習の為のツールが充実しているのでLINEではなく、ハロートークでい良いじゃないか。
と言ってLINEを拒否してしまいます。
しかし彼はアフガニスタンで危険な任務に就くアメリカ外国人。
普段から命を懸けて戦っている方がLINEに移行したいと言っている…
悪い人のはずがない。
もっと彼ら軍人の事を知りたい一心でLINE移行を許可してしまった。
LINEでのチャットの内容
僕らは2週間ほど連絡を密に取り合った。そのLINEの数なんと500テキスト程だ。ざっくりだ。数えてはいない。
そんな数多くのテキストの中でどんな会話のやり取りがあったのかをみていただきたいと思う。
まず初めに彼は






そして、4年前、妻は誕生日に死んだんだ…

軍人の悲しいストーリー



すすおの目からは大量の汗が流れ落ち、スマホが見えなくなった。
僕も男だ。彼の人生に目を背けてはならないと。
そしてPetersは最愛なる娘がいるといった。しかしその娘はイギリス、ロンドンにいるらしい。




良いパパじゃん

このまま不幸ストーリーは永遠と続き、いよいよお互いの画像交換をしたいといいだしたので、僕はシャイだからまだ画像のシェアをしたくないと断ったら、彼の方から一方的に画像を送ってきた。


そこで僕は念のために画像をダウンロードして画像検索をしてみる事にした。

結果



出るわ出るわ彼の画像が。
David Kim Wilson?????

この時ぼくは確信した。
間違いない。彼は本物の軍人ミリタリーだと。すすお、安心しました。

娘との接触

お互いの自己紹介の時に彼は娘がいると言っていた。そして彼は娘の画像も僕に送ってきた。
なんともかわいらしく、素敵な娘さんだった。
彼は僕とチャットを続けているうちに、僕に心を寄せてきているようだった。
毎朝、クソ画質の花束を添付してきて
おはよう! すすお。

クソ画質過ぎて文字も花も何も見えやしない。
それでもマメに毎朝毎朝、違うクソ画質の花束を送り付けてくる。
僕は感じた。
この人の事が好き。
マメに行動できる男子はモテると聞いたことがあるが、まさに僕が感じることになるとは思ってもいなかった。
毎朝欠かさずに、おはようからおやすみまで。
次第に僕の事をブラザーと呼んでいる。兄弟ではない。
こまめにマメにテキストを送ってくる。
アフガニスタンから。
そのうち、彼はすすおの事が大好きで信頼している。
心の底から信頼していると。
もちろん僕も同じ気持ちだ。
そしたら彼は言ったんだ。
娘にすすおの事を話したよ。
そしたら、家族になりたい。おじさんになってほしいと。
そしてこれが娘のメールアドレスだから、直接コンタクトを取ってくれないかと。

もちろん僕は断った。だってシャイだから。
これから家族になるとはいえ、いきなりメル友なんて恥ずかしいじゃん。
彼が犯したミス?


彼は不意に料理うまい自慢をしだした。
実はすすお、料理が大好きである。
そこで、普通に画像の料理に興味があたので質問する事にした。

何作ったの? と聞いたらソーセージと野菜だと。
何じゃそりゃ。
レシピを聞いたら思いっきりまだソーセージ話をしてる。
でもこれ多分鮭の切り身だよね。
これソーセージやない、鮭や!! 言ったら、
sorry my brother!
しか言わないのよ。
問い詰めてごめんよ。
それから何日かたったある日
鮭がアフガニスタンで撃たれた
すみません。鮭じゃなく、
彼がアフガニスタンで撃たれた
でした。突然の鮭をお許しください。


親愛なる彼がアフガニスタンで撃たれてしまった。
凄く心配になった。
念の為画像検索をしたらインターネットから拾った画像だという事がわかった。
それでも心配である。
おおよそ2週間も毎日連絡を取り合ってきたブラザーだ。
撃たれた自分の足が怖くて写真取れないのかもしれない。
だから画像をネットで拾ってきたのかも。かわいそうなブラザー。
いよいよ彼は詐欺師へと変わった








そして彼は3million dollarの退職金が出るといいだした。
そして最後の任務に行かなければならないことも。
現在、このお金をアフガニスタンの基地においてあるけどもこのまま置いて任務に出かけるのはしのびない。
しのびねーな。
だからすすおのいる日本に送りたいとの事。
3million dollar!?!?
日本円でえーとえーと、3億円!?
す、すげー!!!!
すすおは興奮した。
自分のお金ではない、彼が日本に来るまでの間、預かるだけだと。
それでもこうふんした。
3億円にもなる紙幣なんて見たことないもの。
そしたら怒涛のメッセージのやり取りが始まった。
見てほしい。

金送るのに船会社を使う。
すすおの個人情報が必要だ。

わかった。個人情報を埋めて送信するよ。
- Full name :フルネーム
- Address :住所
- province :都道府県
- State :都道府県
- country:国
- Email addres:メールアドレス
- Mobile number :電話番号
- Nearest Airport :近くの空港


僕は混乱していた。なんせ親愛なるブラザーが3億円もの大金を預かってほしいと言うのだ。 無理もない。
急に日本語を使ってしまって本当に申し訳ないと思ている、もうこの思い止まらない。


すすおの頭の悪さに親友も耐えきれない模様。

Pleaseが切実だね。

落ち着け、落ち着くんだすすお。
お前は出来る子。

すすお? ちょっと何聞いてんのすすお?

Yes my brother 頂きました—-!!!!

親友はアフガニスタンで急いでそうだけどここはちゃんと説明してあげないとね!

あ、怒っちゃった!!!!
すまん穴Bro!!

それでもすすおに優しい。やっぱり親友だね! うちらずっともだよ☆

親友が居ても立ってもいられなくなって電話しようか?って言ってきてくれた!

でもさ、すすおきずいたの。
スマホで親友からの電話とるじゃーん?
そのスマホでGmaiのアカウント作るとしたら、親友の声聞けないからアカウント作れないし、親友の話聞くのにスマホ耳に当てたら操作できないしぃ
ここに気づいたすすお天才じゃなぁ~い?

さすがの親友もすすおの状況に理解していただけた☆ サンキュ☆

お金は本当にあるの? って聞いたらすぐに画像が送られてきたよ! これももちろんインターネットにあったけど、親友を疑ったりはしない。

このあと怒涛の電話があったようですが、用事を済ませている最中でして、電話に気づかず。
電話を何度も折り返すも、繋がることなくブロックされてしまいました。
僕はここで初めて気づきました。
あれ? これもしかして詐欺だった?
僕の2週間を返してください。
皆さんも国際ロマンス詐欺には気を付けてください。男の僕でさえ騙されてますので。